栃木県 【いわれ】定説はないが,倭武命の御子の足鏡別王から出たという説がある。足利の地名は奈良朝期の文献にも出ており,当時「かもしかおり」といわれた織物が朝廷に献上されたという。 【シンボル】花(ツツジ),木(カエデ),鳥(なし) 【日本一】足利学校(日本最古の総合大学) トーションレースの生産量(トーションとはイタリアの地名の名称。テーブルクロス,インテリア,衣装などに多用される) アルミ厨房用品生産高 トリコット生産(スポーツウェアに使われる) 陶磁コレクション(栗田美術館) 【観光】 行道山浄因寺(特に秋の紅葉がよい。関東の高野山とも呼ばれ,行基が開祖と伝えられる) 行道山十勝(阿うんの滝(女滝・男滝・不動の滝)、母止石、宿竜池、雨請台、不明堂、涅槃台、地獄嶽、天高橋、清心亭、雷電窟) 名草巨石群(名草弁天は足利七福神の一つ。社殿前には胎内くぐりで知られる高さ11m余、周囲30mもある御供石、弁慶の手割石などがあり、約300m先の奥の院には石割楓、御船石などの巨石、奇岩が重なり合って巨石の下を岩清水が流れている。みごとな自然の造形。風化した花崗岩の奇観,弁天様をまつる。国指定天然記念物) 鑁阿寺(ばんなじ)・足利学校とその周辺(歴史を感じさせるたたづまい) 鑁阿寺の鎧年越(節分の夜に鎧、兜に身を固めた市内の名士や各界の有志がホラ貝や陣太鼓の音も勇ましく歴史絵巻さながらに大通りを練り歩き追儺式を行う) 鑁阿寺の大イチョウ(樹高32m、根回り8.3m、樹齢500年は栃木県名木100選の1つで縁結びの神木として知られる) 鑁阿寺(ばんなじ。足利氏居館跡,通称「大日様」源姓足利氏2代目義兼が建久7年(1196)邸内に持仏堂を建て守り本尊の大日如来を祭ったのがはじまり。3代目義氏が堂塔伽藍を建立し足利氏一門の氏寺とした。周囲に土塁と堀を巡らせた寺域はほぼ正方形で鎌倉時代の武家屋敷(平城)の面影を残す。国指定史跡) 大岩毘沙門天(景勝寺。天平17年(745)行基上人により開基。樹齢600年の老杉に囲まれている) 織姫神社(織姫公園の南端、織姫山の中腹にあり天神を合祀している。足利県立自然公園ハイキングコースの発着点) 織姫公園(足利市市域を一望でき,夜景もよい。園内には1000本の桜、5000株のツツジ、1000本のモミジが植えられており、ピクニック広場、流水と噴水、植物見本園、大温室、展望台、吊り橋なども整備) 法楽寺 山川長林寺公園(中興の開山、七世源室氷高禅師が天正13年(1585)謙信上杉輝虎公の寄進を仰ぎこの地に一宇を建立。金剛山東林寺を福聚山長林寺と改めた。救いの井戸や天狗伝説などの話が残る) 西宮神社恵比須講(商売繁盛を願い、お宝を買い求める人で賑わう。) まゆ玉市(徳正寺。商売繁盛祈願。実施日1月13日) 足利学校さままつり(市民から「学校さま」と呼ばれる足利学校で行われるイベント) 足利薪能(室町文化の華と言われる能は京都鹿苑寺の舎利殿「金閣」を建てた足利幕府3代将軍足利義満が猿楽の4座を寵遇して能の美学が完成したと言われる。その能が足利氏の居館跡であり一門の氏寺でもある鑁阿寺の境内で催される。実施日9月第2土曜日) 梵天揚げ(石尊山。月遅れ盆の8月14日早朝、梵天(幣束)揚げの行事が行われる。ふもとの不動堂で鶏足寺住職による護摩供養、安全祈願の後、心身を清めた白装束の若者達が午前4時、山伏のホラ貝を合図に15mもあるお柱(杉丸太)を千体余りの梵天を石尊山に担ぎ上げ石尊宮に奉納する) 灯ろう流し(精霊流し。渡良瀬川左岸、中橋上流で行われ仏教和合会の主催で灯ろうに祖先の名を書いてロウソクに火を灯してしめやかな読経の流れる中、川に流して霊を送る。実施日8月17日) 行道山10景(阿吽の滝,母止石,宿竜池,雨請石,不明堂,涅槃台,地獄嶽,天高橋,清心亭,雷雲窟) 縁切稲荷(八幡八幡宮境内の西側にある門田稲荷で、日本三大縁切稲荷の一つ。男女間ばかりでなく病や薬、酒や賭け事などから縁を切りたいと願う庶民信仰をうける) 縁継稲荷(県道足利・大泉線の通称「田中の切通し」の東側、相生山には門田稲荷が呼ばれている) 滝流しの式(最勝寺。奈良の信貴山、京都の鞍馬山とともに日本三毘沙門の一つ。行基菩薩の開創。滝のように尽きることのない御利益を願う滝流し式は12月31日の悪口まつりに引き続き元旦の早朝に行われる) 薬師寺(お種銭まきが1月2日から3日に実施) 竜泉寺(だるま市が1月3日に実施) 板倉神社の神迎祭(旧暦11月初午の夜に行われる神事。旧10月は神無月で国内の神々が出雲大社に集まり、旧11月1日に国元へお帰りになる。板倉神社は出雲大社と親せきのため残務整理で一足遅れて帰ってくると言われ、この夜に行われる。村境の大前坂(観音坂)まで行って神を迎え、行きはにぎやかな行列で帰りは無言の行列) 鶏足寺(大同4年(809)定恵上人によって開祖された名刹。平将門が朝廷に背き乱を起こした天慶の乱に際し、将門調伏の祈願の折「三本足の鶏」の奇瑞を現したことから勅命により鶏足寺となった) 悪態祭り(大岩毘沙門天で12月31日から元旦にかけての夜行われる奇祭で、1年のうっぷんを晴らし爽快な気分で新年を迎えるために、すれ違う人々に「ばか野郎」などと悪態をつき合い除夜の鐘が鳴り終わるまでつづくもの) 足利祭り(全市あげての多彩な催し。実施日4月29日から5月5日) 足利花火大会(明治36年に始められ市街地の中央を流れる渡良瀬川の河川敷を会場に仕掛け花火、打ち上げ花火が音と光の祭典として繰り広げられる。実施日8月第1土曜日) 浅間神社の初山祭(男浅間(上の宮)女浅間(下の宮)で毎年山開きの6月1日に開かれる。この1年間に生まれた赤ちゃんを連れてお参りすると額に「判」を押してくれる。300年以上も続く奇習) 愛染明王厄除け 節分(よろい年越し行列。700年前に足利泰氏が鑁阿寺に坂東武者数百騎を勢揃いさせた故事にちなむ。実施日2月3日) 尊氏祭り(足利尊氏を偲ぶと共に尊氏を正しく理解し足利氏を顕彰する。よろい武者行列を行う。実施日10月下旬) 赤城おろし(からっ風。12月から2月頃) 足利公園の桜や袋川堤の菜の花、街路樹のハナミズキの開花風景(4月から5月) 小俣町のミツバツツジ自生地(分布の北限) 足利学校のナンバンハゼ(林学博士白澤保美が中国孔子の墓所の木から持ち帰った種子を育てたもの) 字降松(かなふりまつ。足利学校の学生が読めない字を書いた紙を夜の内にこの松の枝に結んでおけば、次の朝には読み仮名がふってあったという松。実は7代目庠主・九華が仮名をふっていたという) 蛭子様(足利義兼に不義の疑いを掛けられて自害した時子夫人の腹中からヒルがたくさん出てきた。無実の罪で死んだ時子夫人の菩提を弔う為に建てられたのが現在の蛭子堂で鑁阿寺本堂の西にある) あしかがフラワーパーク(平成8年開館。花のテーマパークで樹齢100年以上の4本のフジや樹齢60年以上のフジ160本、サツキ、花菖蒲、バラ、ボタンなど四季の花々が迎えてくれる) 足利市立美術館(平成6年4月開館。足利文化圏にゆかりの画家の作品展示とハイビジョンギャラリーでの美術鑑賞が出来る) 足利学校遺跡図書館(明治36年(1903)に開館。書籍を中心として展示、宋刊,文選,足利学校旧抄本など展示) 栗田美術館足利本館(昭和43年(1968)に開館。日本の陶磁器のコレクションを中心に展示、登り窯や茶室、江戸時代の民家) 栗田美術館(世界最大級の陶磁器専門美術館。陶磁器専門の美術館で江戸時代の古伊万里、鍋島焼きを中心に作品展示。敷地内には大手門、本館、歴史館、無名陶工祈念聖堂、資料館、世界陶磁器館、工房などもある) いのせ美術館(シルクロードの陶器を展示) 沼田居美術館 草雲美術館(昭和44年に開館。幕末から明治中期に活躍した南画家・田崎早雲の作品、遺品を展示紹介) 樺崎八幡宮(かばさき。足利義兼が生母の菩提を弔うために建立、自身も生き入定した法界寺跡で義兼の死後、子の3代義氏が鑁阿寺の奥の院としてこの地にお堂を建て、八幡を勧請して義兼を合祀した。足利義兼公御廟の標柱がある) 浄因寺(和銅6年(713)行基上人により開基。関東の高野山といわれ参道の365段の石段を上ると33000体の大小の石仏が並んでる) 足利城跡(足利県立自然公園ハイキングコース内の標高約250mの両崖山頂にある。平安時代後期、藤姓足利成行が築城し室町時代に長尾氏第3代景長がその本拠を勧農城(岩井山)からここに移し居城とした) 足利学校(日本最古の学校で江戸中期(宝暦年間(1751〜1763))の姿に復元。現存する建物は学校門,入徳門,聖廟の大聖殿) 源氏ぼたるの里(名草地区、小俣地区で沢山のホタルを見ることが出来る。名草ほたるまつりが6月中旬に実施) 渡瀬川の清流(栃木県足尾山塊に源を発し、足利のほぼ中央を東に流れ埼玉県栗橋の北で利根川に注ぐ延長110kmの一級河川。6月第1日曜日があゆ釣りの解禁) 八木節(郷土芸能。明治末期から大正にかけて越後地方で歌われた神保広大寺くずしというテンポのゆったりした口説節を初代堀込源太(本名渡辺源太郎)が荷馬車を引きながら早口に歌い替えたところ非常な人気を呼び当時の八木宿(現在の足利市福居町)を中心に例幣使街道の宿場から宿場へと広まった) マンサクの花咲く道(首都圏自然歩道。全長14km、ほぼ中間点に鑁阿寺を開いた足利氏2代目義兼の廟墓でもあった「赤御堂」と呼ばれる樺崎八幡宮がある。早春峠付近の塩の井戸周辺に黄色いマンサクの花が咲く) 野口雨情歌謡碑 【名産】繊維工業品 プラスチック製品 アルミ厨房用品 土鈴 地酒 イチゴ(女峰,日光イチゴ) トマト 足利の着尺(大人一人分の反物のこと) 【発祥】八木節発祥の地 日本最古の学校発祥の地 -------------------------------------------------- 【名称】足利学校遺跡図書館 【住所】栃木県足利市昌平町2338 【電話】0284ー41ー2655 【交通】東武日光線栃木駅から 【開館】9:00〜17:00 【概要】明治36年(1903)に開館 書籍を中心として展示 宋刊,文選,足利学校旧抄本など展示 -------------------------------------------------- 【名称】栗田美術館足利本館 【住所】栃木県足利市駒場町1542 【電話】0284ー91ー1026 【交通】東武日光線栃木駅からバス 【開館】10:00〜17:00 【概要】昭和43年(1968)に開館 日本の陶磁器のコレクションを中心に展示 登り窯や茶室 江戸時代の民家 -------------------------------------------------- 【名称】草雲美術館 【住所】栃木県足利市緑町2ー3768 【電話】0284ー21ー3808 【交通】JR両毛線足利駅から徒歩20分 【開館】9:00〜16:00 【概要】昭和44年(1969)に開館 幕末の勤王画家・田崎草雲の遺作,遺品を中心に展示 -------------------------------------------------- 【名称】いのせ美術館 【住所】栃木県足利市大門町通2374 【電話】0284−41−1121 【交通】両毛線足利駅から徒歩10分 【開館】 【概要】シルクロードの陶器を展示 -------------------------------------------------- |