- ■おせん殺し
引田城の腰元と坊さんとの悲恋物語で自殺した腰元がおせんという魚になったという話
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- ■ふろ炊き正間
高松藩の巡視役の役人が庄屋さんに宿泊したとき、風呂炊き正間(しょうま)という男が役人の命令で背中を流した。役人の背中は相撲取りのように大きく肥えていたので、正間は肩をパチンとたたき「年貢をとってうまいものを食っているから、よう肥えておるのお。こんなに太ったら卒中であの世へ行けるぞナ・・」と言った。その翌朝、役人が正間を呼び出したので皆は、お手討ちかと心配したところ「昨夜はお前によい説教をしてもらった」と言って正間の無邪気な忠告を褒めたという
- ■タヌキの化かし合い
一本松のタヌキと与六郎タヌキが化かし合いの競争をした。一本松の方が突然雨を降らして坊さんと寺男をずぶ濡れにさせた。一方、与六郎タヌキは霧を発生させて宝箱を持って歩いていた庄屋さんを道に迷わせた。与六郎は宝箱を盗もうとしたが松の枝から飛び降りるのと庄屋さんが立ち上がるタイミングとが合い、与六郎は松の根に頭をぶつけて気絶し縛りあげられてしまった。
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- ■お女郎松
樹齢300年にも及ぶ松が切り倒されるときに、やめさせようとして現れたある女郎の話
- ■お梅茶屋
お梅という強力で義侠心に富んだおかみの話
- ■穴薬師
四国霊場八十八ヶ所の最後の打ち止め札所にならなかった話
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- ■海女の玉取り
昔、志度浦で竜神に奪われた玉を取り返しに来た藤原不比等と恋仲になった海女が自分の命を捨ててその玉を取り返したという話
- ■目洗い石
突然目の病気が流行したが、この石の窪みの水で目を洗うと完治したという話
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- ■てんぐ
天狗が蓑神地区の奥にいる。時々里へ来て子どもをさらって行くのだと信じていた。子どもが行方不明になったときに屋根に上がり、ちりとりを振って戻れと叫んだり、地域の人々が口々に唱え拍子木をたたき、腰に布を巻いて捜す。これをサンガラを呼ぶといい、このようになった子は出世しないと言われる。
- ■オヒナタさん
宮内地区のオヒナタさんは歯の神様でドジョウを持ってお参りすると歯痛がすぐ治るという
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- ■佐々木信胤とお妻の局
南北朝時代の武将・佐々木信胤とお妻の局の歴史悲話が残る
- ■八人石
大阪城築城石垣の掘り出しに由来して仏の導きにより石の下敷きを免れた石工の話
- ■妙貞さん
年齢・出身地不詳で堀越集落へ住み着き、産婆として地域に奉仕した。その墓に祈願すれば安産が叶うと言われる話
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- ■七尾七谷の力比べ
小人や大入道と相撲をとり、負かした結果、大入道から金の玉の入った箱をもらった。その際、帰るまで他人に見せたらダメと言われたのに、途中で他人に見せたところ金の玉がただの石になったという話
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