志雄町の民話伝説
■おいけのじいさん
昔々、越中と能登の山境に住んでいたじいさんは、毎日たくさんの荷物を付けた牛や馬が山道を往復するのを見て、道のそばに納屋を作り荷物を預かって預かり賃をもらい始めた。やがてじいさんは村一番の金持ちになり、ぜいたくを始めたのである。村人や道を通る人は何とかじいさんを懲らしめようと雲の上の仙人に願い続けた。仙人は雷をじいさんの家に落とし、家が壊れたじいさんはこれに懲りて預かり賃を採るのをやめたという話。

戻る↑

志賀町の民話伝説
■仏木の三蔵
仏木(ほとぎり)の三蔵という男が、大島へさし網イワシを買いに行ったと。朝暗いうちに起きていってイワシをでかい籠に入れて担いできたら、火打谷の前坂辺りで白々と夜が明けてきた。そしたら、行くときになかった大きな家があって、その前にきれいな娘がおって「入って一服して行かんせ」と言う。三蔵は鼻の下を長うして酒をよばれるやら、ごちそうを食べるやら、風呂にまで入った。ところが仏木の人が通りかかって「三蔵、何しとるがや」と言われてびっくりしてみると、肥だめの中に入っとってイワシは全部、化かしたキツネに取られてしもうたと。

戻る↑

田鶴浜町の民話伝説
■キツネとタヌキと猿
重箱のおはぎの数を巡っていさかいになったという話
■猿地蔵
欲を出して他人のマネをしては失敗するという話
■どうも言われん
よけいなことを言うなと小僧をしかった住職が逆に小僧から言い返されどうも言われなくなったという話
■アワタの橋ぐい
洪水で橋が流され田畑がなくなるため橋ぐい(人柱)をだれがなるかを決める話

戻る↑

鳥屋町の民話伝説
■地蔵様の夜番回り
羽坂の火除け地蔵様が火の用心の夜回りで大火を危うく防いだという話
■うす池の地蔵様
新庄の弘法地蔵。水がなくて困っているところへ弘法様がこられ、杖で穴を掘り水を出してくれたという話
■長曽川のカワウソ
嫁取りの帰り道、女に化けたカワウソにごちそうをだまし取られたという話
■三つ池の不思議
春木の三つ池はいまだに枯渇したことがなく大蛇が住んでいるとか大蛇を見たとの伝えが多く残っている

戻る↑

門前町の民話伝説
■鬼の刀かじ
100本の刀を打てば娘の婿にと約束されたが、鬼の正体が99本目でばれて「鬼神大王波平行安」の銘ある刀を残し海の彼方に消えたという話
■親は酒酒、子は清水
年老いた親が飲むと酒であったが子どもが飲むとただの水であった。という霊水「古和秀水」にまつわる話

戻る↑

能都町の民話伝説
■天の羽衣伝説
天女お浦と漁師乙蔵のロマン
■大蛇杉縁記
500余年の昔、長さ数十尺にも及ぶ大蛇が住み村人や旅人を襲うようになり、それを退治する和尚の話
■黒郷の大蛇
「一生いくまい矢波の八渕、いけば人取る水神がいる」と俗謡にまで歌われた話
■喜太郎ムジナの話
喜太郎という人に化けたムジナが人の菓子をねらって、だまされたり、だまされかかったりする話

戻る↑

柳田村の民話伝説
■猿鬼伝説
村人を脅かす猿鬼がいて、それを退治するときの話がありそれが村の各集落の地名となっている
■和郎ヶ谷の蟹甲石
昔、大カニが童子に化けて往来の人を害したので、弘法大師が十郎原(地区名)の神明とでカニを諭し、神霊石としてふち底に封じたという話

戻る↑

内浦町の民話伝説
■火祭り
恋路海岸で逢瀬を繰り返していた男女がいた。海岸でかがり火をたいて逢瀬の場所を知らせていたことを知った横恋慕男が、かがり火を深みのところへ移してしまった。女の所へ急ぐ男は偽りのかがり火を目指し、深みにはまって死んでしまった。それを知った女は男の後を追い海に身を投げた。村人たちは2人を哀れに思い女が身を投げた日にかがり火をたいて火祭りを行っている。
戻る↑