富山県
【いわれ】古代、えぞ防備ののろしを監視する場所で、初め「火見」と書いたが、火災が頻繁に起こったため氷見と改めた。なお、万葉集には「比美の江」とうたわれており、いわれにはほかにも諸説がある
【シンボル】花(ユリ)、木(ツママ) 鳥(なし)、花木(ツツジ)
   
【日本一】富山湾に浮かぶ対岸の立山連峰の景観
     定置網漁業の規模(漁業県富山の年間漁獲高の約20%を氷見の定置網漁が占める)
     上日寺(じょうにちじ)の大イチョウ(雌樹のなかで幹回りが日本一、高さ24m,幹周り12mの国指定天然記念物である。真言宗の古刹上日寺の巨樹は秋には黄金色に黄葉し多くの実を結ぶ)
     老谷(おいだに)の大ツバキ(単独樹幹では日本一の太さをもつ。約3.5mで樹齢500年以上も別名サシマタツバキ)
     長坂不動の大つばき(ヤブツバキ。三度咲きと言われ樹齢約400年)
     きときとの魚の味(「きときと」とは「生き生き」しているさまをいう「新鮮な」の意味でもある)
   
【観光】
    温泉(立山連峰を望みながつかる温泉は格別)
    島尾、松田江の長浜(県内随一の海水浴場で,日本の渚百選の1つ。島尾海岸から松田江浜までの白砂青松の砂浜で,緩やかな弓なりの線を描く。この辺りは万葉集にも詠まれ,キャンプ場としてもにぎわいを見せる。)
    能登立山シーサイドライン(海岸線の美しさと海越しの立山連峰はまさに絶景)
    新鮮な魚料理(松田江の長浜では地引き網体験も出来る)
    虻が島と立山連峰(立山連峰からの日の出。NHK連続テレビ小説「凛々(りんりん)と」のタイトルバックに使われた絶景。寒暖両性の植物が混生し動植物学上の貴重な研究資料宝庫である虻が島へは,夏季シーズンには遊覧船が運航する)
    朝日山公園からの眺望(富山湾、能登半島、立山連峰など雄大なパノラマが一望出来る市内随一の景勝地。市街地の高台にあり春は桜やツツジの名所としてにぎわう)
    灘浦海岸(白い波のかなたに立山連峰を仰ぎ海岸線の足もとには南方系の植物群を見ることが出来る)
    小境海岸CCZ(海辺のふれあいゾーンとして整備された人工海岸で白い砂浜が長く半円形に伸びて,周辺は公園化されている)
    ひみマンダラ園(天を表す丸と地を表す四角で形作られた面積1800uの庭園。中央には氷見の清らかな海と山とを象徴した高さ9mの塔がそびえる)
    氷見市海浜植物園(全国の海浜植物を植栽展示。海岸を庭園形式で再現し,北方系と南方系の植物が混在する虻が島を再現や日本一の規模を誇るマングローブの再現林のある温室園で別名アロマガーデンと言われる)
    氷見市立博物館(原始から現代までの郷土の歴史と文化をあゆみ,とる,つくるを題材に紹介展示)
    湊川リバーウォーク(憩いと安らぎを与えるオープンスペースで,市街地の散策ゾーン。「湊川カラクリ時計」(忍者ハットリくん)や「湊川河川噴水」がある)
    氷見の万葉歌碑(万葉集で氷見に関する歌が32首。市内には藤波神社,布勢の円山,阿尾城跡など17カ所に歌碑,石碑がある)
    獅子舞(獅子舞の里。春と秋の大祭では市内のあちこちで太鼓と若衆のかけ声が響きわたり市内の約120カ所で獅子舞が伝承され舞われる。百足獅子は天狗が獅子を退治するという珍しい舞)
    ひみまつり(8月第1土日実施。「6万人心のふれあい」を合い言葉に鼓笛隊や子ども樽御輿,魚ちょうちん,氷見音頭街流し,獅子舞競演会,花火大会と盛りだくさんのイベント)
    ひみ魚祭り(実施日10月下旬)
    まるまげ祭(かつて幸せな結婚を願った芸妓たちが人妻のシンボルである丸髷を結って千手観音にお参りしたのが始まりで,しずしずと行列をなして練り歩く様は必見。実施日4月17日)
    ごんごん祭(江戸初期,大干ばつに困った農民が上日寺の住職とともに雨乞い祈願をしたところ,七日目に待望の雨が降った。太い丸太で力自慢の男達が鐘を打ち鳴らす祭り。実施日4月17日から18日)
    ごんごん祭りの「上日寺の鐘」(60kgもある丸太を担いで鳴らす雨乞いの鐘の音風景)
    祇園祭(夏の訪れを告げる市最大の祭礼。約300年前氷見町一帯に悪病が流行し京都の祇園の神を勧請したところ,たちまち悪病が治った。神輿に祇園の神を乗せて町内を「イヤサー,イヤサー」のかけ声と共に巡幸する。実施日7月13日から14日)
    十二町潟(葉の直径1〜2mにもなるものがある【花名所】オニバス【花見頃】8月上旬から中旬。国指定天然記念物)
    唐島弁天祭り(漁港沖に浮かぶ島にまつられた弁財天に豊漁と海上安全のを祈るもので初夏の氷見の風物詩。実施日5月3日)
   
    朝日貝塚(国指定史跡)
    大鏡洞窟住居跡(国指定史跡)
    阿尾城跡
    光久寺の茶庭
    大伴家持歌碑(市内各所に12基)
    長坂の長寿が滝
    上日寺の観音菩薩霊水
    上日寺の大イチョウ(樹高36m幹周り12m秋には見事な黄葉を見せる。樹齢約1300年。国指定天然記念物)
    飯久保のひょうたん石(石灰岩質の砂岩がひょうたん形に固結したもの。上杉謙信がこぼしたひょうたんの酒が石になったという言い伝えが残る。国指定天然記念物)
    イタセンパラ(コイ科の魚で全長8cm。タナゴ類のなかでは最も体が薄く体高が高い。国指定天然記念物)
    起舟祭(きしゅうさい。豊漁と漁業の安全を祈る行事で朱塗りの5升入の大杯に酒をつぎ古老から順番に大杯を囲んで飲み干す。実施日旧暦1月11日)
    大境ビジターセンター(漁業と自然をテーマにした漁業生活資料館)
    唐島(漁港から呼べば答えるほどの海上に浮かぶ周囲150m余りの小島で、その昔、唐の国の名刹南経山が大火に出会ったとき、氷見の高僧が仏に供えた水を庭にまいたお陰で、にわかに大雨が降り焼失を免れたお礼にと贈られてきた宝の島だという)
   
【名産】鮮魚(ブリ、マグロ、アマエビ、イカ、イワシ)
    魚干物
    氷見うどん
    かまぼこ
    藤箕(とうみ)(本来は農具の1つで穀物より分ける器具。これを現代風に小型化し、壁飾り等にした民芸品)
    くしがき(干しがきをくしに刺したもの、正月の供え用として欠かせない)
   
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【花名所】十二町潟
【花種類】オニバス
【所在地】氷見市十二町潟
【花見頃】8月上旬から中旬
【交 通】JR氷見駅から車10分
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